カラフル☆デイズ


「とりあえず明日、静夜は彼に、まひると付き合ってることの真意を確――」


そこであさ兄の声が途切れた。


大きく見開かれたあさ兄の目と、視線がしっかりと絡み合う。


「まひ、る……っ、いつから……」


いつから起きてた?いつから聞いてた?


そう言いたくても声にならないってことは、あさ兄の驚き方から窺い知れる。


あさ兄が立ち上がったのは知っていたけれど、まさか、このタイミングで私の様子を覗きに来るなんて思いもよらなかった。


「あ、えっと……」


あさ兄ほどではないにしても、私だってどうすれば良いのか判らなくて、上手く取り繕うことも出来ない。


ソファから上半身を起こすと、あさ兄の背後には、あさ兄同様に驚いているセイ兄の姿が見えた。