「当たり前だろ。あんなヤツと一緒だって知ってたら、誰が許すかっつーの!」 セイ兄はいつもと違い、昂(たかぶ)る感情をそのまま私にぶつけてきた。 「あんなヤツ?まひると一緒にいた男って、静夜の知ってるヤツなのか?」 そうセイ兄に訊ねるあさ兄の声と 「深月先輩のこと、あんなヤツとか言わないでよ!」 セイ兄に抗議する私の声が重なった。 「“みつき”……?」 自分の頭の中に該当する人物がいるかどうかを探っているのか、深月先輩の名前を口にした途端、あさ兄は黙り込んだ。