「おい、って」 「…………」 ひたすら無視し続けていると、セイ兄が小さく舌打ちをした。 続けて、セイ兄がズカズカと近付いてくる足音が聞えたかと思うと、勢いよく布団を剥ぎ取られた。 「……ちょっ!」 「シカトして――んなって、言おうと思ったけど……」 なぜかセイ兄の勢いが削がれたのを感じて、チャンスとばかりに、奪われた布団へと手を伸ばす。 すると、セイ兄と目が合って、途端にセイ兄がブッと吹き出した。 「まひる、すっげぇブサイク」