けれど、私だって深月先輩が嫌がることくらいは予想済みだ。 「お揃いで、じゃなくて、私が一人で付けるんです――深月先輩の誕生月のを!」 それなら良いでしょう?と、深月先輩の思惑を先回りし得意気に答える。 すると、深月先輩は疲れたサラリーマンみたいな顔をして、「2月」とだけ口にした。 「えっ、本当ですか!?」 「こんなことで嘘ついてどーすんだよ」 私が本当ですか!?と言ったのは、疑ったというよりも、驚いたから。 驚いたのは、私も2月生まれだったからで――。