「あ、ごめん。重かったよね?」 「いや、全然。それよりも、約束の条件にもう一つ、毎日ハグすることって付け加えても良い?」 「良い――訳ないでしょう!?このっ……変態!」 さっきセイ兄が投げつけたクッションであさ兄を叩く。それを見て、セイ兄が呆れた様に笑った。 ねぇ、あさ兄 もし、この時にあさ兄との約束を守って、すぐにでも深月先輩のことを話していたのなら あんなに傷付くことはなくて、少しは未来が変わってたのかな――?