冷たい視線を感じた
はるが僕をみんなに紹介した時
「秋本なつき」から痛い視線を感じた
でも、僕はそんなに気にしてなかった。

放課後、聞こえたんだ
教室から「森本」とか「あかり」って言う言葉が。
森本は私の苗字
元親と里親の苗字が偶然一緒だったので、森本あかりが本名だ。

僕は、友達になってくれるのかとわくわくしながら、勇気をだして近づいた

「は、るくん…」

「あ、おい、来たぞ!」
クラスの男の子が言った
「はる、早く言えよー」
「ほら、頑張れって!!」

「はるくん、頑張れー!」
女の子も数々口にする

そして、はるが意を決したのか
私を真っ直ぐな瞳で見つめてこう言う

「森本って、女なのに自分のこと僕っていうの気持ち悪いよ。それに、僕は別に森本のこと好きじゃないし!僕のお嫁さんは、なつきちゃんだから!!」
「なつきちゃんは、自分のこと私って言うし、森本と違って可愛いもん!!」
「森本の事なんて、だーいっきらいだからな!!!」

…え?
今、僕、なんて言われた?
はるに、気持ち悪いって言われた?
大嫌いって言われた?

聞き間違い、だよね!
はるがそんなこと言うはずない

もし仮に言っていたとしても、ドッキリだ。
きっと後で抱きついてくれる。


でも、まだはるは僕のこと真っ直ぐな瞳で見つめている。

____あ、本気なんだ。


そしてはるは___________





思いっきり僕を壁に突き飛ばした。