私は家出をした
両親は祖母の叫び声を聞いた隣人に通報された
これで私は一人ぼっちだ
何も感じない

外は大雪
なのに何も感じなくて
寒くも悲しくもない
ただそこら辺を歩いている人を見ていた

「まま〜寒い〜」
「もうすぐお家に着くから、みんなであったかいお風呂入ろっか!」
「わーい!パパとママとお風呂だ〜!」

……そっか。
みんながみんな私みたいなのじゃないんだ
私はもうきっとこの大雪の中で死ぬ
そんなの、分かってた。