それを伊代はまじまじと見つめているのだ。
「これ、私は一番好きだな」
そう言って見せたのは空を雲がおおった絵だった。それは鼠色の雲が一面に描かれているだけで影を描く技法で凹凸を表現した。
「どうして?」
「だってさ、一見ただ暗い絵に見えるかもしれないけど雲一つ一つの存在感がでてる。他の群青色が、はっきりした絵も好きだけどこの絵は特別な感じがするの」
そうか、と思い自分の絵を見返す。
でも、存在感は正直感じられない。ただぼんやりとしているようにしか見えなかった。
伊代は凄い。だから美術部なんだ。...なんで僕は美術部に入ったんだろうか。覚えていない。
「これ、私は一番好きだな」
そう言って見せたのは空を雲がおおった絵だった。それは鼠色の雲が一面に描かれているだけで影を描く技法で凹凸を表現した。
「どうして?」
「だってさ、一見ただ暗い絵に見えるかもしれないけど雲一つ一つの存在感がでてる。他の群青色が、はっきりした絵も好きだけどこの絵は特別な感じがするの」
そうか、と思い自分の絵を見返す。
でも、存在感は正直感じられない。ただぼんやりとしているようにしか見えなかった。
伊代は凄い。だから美術部なんだ。...なんで僕は美術部に入ったんだろうか。覚えていない。
