夢と奇跡をもう一度

春の病室の前に着いた。落ち着いて話そう。
ノックをして中に入る。
「あなたは一昨日も来た人ですよね?僕はあなたのことを知らないと何度も言ったはずですけど。」
怪訝そうな顔をして見る。正直辛いでも、春だって私に「誰?」なんて言われた時には物凄くショックだっただろう。
「すみません。私は陽川伊代と言います。」
すると春は頭痛がしたような感じで頭を手で、触り痛そうな顔をした。
「あっ、大丈夫ですか?」
「あ、はい大丈夫です。」
いきなり、私が春と会ってことがあるなんて言ったら動揺してしまうだろう。
今日は帰ろう。
「あの、私の名前覚えてくれるだけで良いので。ま、また来ます。」
そう言って足早に病室を出た。