夢と奇跡をもう一度

気づいたら、私はこの間見た夢の中にあった公園にいた。という事は夢なのだろう。そしてこの前と同じように春に似た、今度は小学生くらいの男子の体になっている。この夢には何か意味があるのか。今までこんなに何度も同じような夢を見たことは無い。
男子の体、つまり私の体が勝手に動く。
何かを必死に探している。家の周りをはしったり、近所のおばさんに何かを聞いていたり。
「陽川伊代という女の子を探しています。僕の大切な人なんです。」
そう言っていた。確かに。でも皆知らないと口を揃えて言った。残念そうに男の子は次の家を訪ねる。諦めずに、涙目になりながらも。夢だから確かではない。でも私の何か関係していると思った。直感で。
そして、いつの間にか家に戻っていてお母さんに訴えている。
「お母さん、伊代は?なんで公園に来ないの?ずっと探してるのにいないの!」
泣きながら訴えている。
お母さんは悲しそうな顔をして言った。
「春。ごめんね。伊代ちゃんは引越して行っちゃったんだよ。お母さんも今何処にいるかは分からないの。」
え?やっぱりこの男の子は春だったんだ。そして確かに私は幼い頃、お父さんの仕事の関係で引っ越している。この夢は本当なのだろうか。
男の子、小学生の春は拗ねてしまったのか、自分の部屋へ行った。
お母さんが話している声が聞こえる。相手はおそらく春のお父さんだろう。
「春、大丈夫かしら。伊代ちゃんが引越した後に、交通事故にあったなんて言えないわよ。」
「そうだな。伊代ちゃんは本当にいい子だったのに。春とも遊んでくれて、春は本当に楽しそうだった。」
交通事故?春が言っていた事と辻褄が合う。やっぱり私は.....