「深乃、おはよ!」
と私の肩を叩いたのは朱莉ちゃん(赤瀬 朱莉)。小さい頃からの親友。栗色の天パに色白な美人。友達ながらに憧れる大人っぽい色気。
「うん!おはよ朱莉ちゃん!」

「深乃…本当お前が来ると騒ぎになるな」

とポスポスと私の頭を叩くのは凛くん(神浜凛斗)。何故かこの学校に来た中学一緒の男の子。

「もう体育館に行けよ〜」

と担任の森山先生が私たちに声掛けた。気付いたら教室は3人だけになっていた。私たちは急ぎ足で体育館に向かった。