俯いた先に、カナちゃんから貰ったお守りが落ちていた。
乱れた拍子に落としたのだろうか、ついさっきのことなのに、ひどく前のように感じてしまう。
『運命の赤い糸はさ。大澤とか、他の奴を経由して……ずっとずっと先の方で、俺と繋がってるかもよ。……ほんと、もしかして、だけどさ』
照れ臭かったのか、もう姿は見せてくれない。
むすっとして、頬を染めたゴンを思い出して――ほんの少し、笑うことができた。
『……だから……』
――誰の側でもいいから、笑っててよ。あんたが幸せだって、すげぇ腹立つくらい幸せに笑ってるって思わないと――。
――俺も、踏み出せなくなるから。
『笑ってて、かなえちゃん。今は、そいつのとこで』



