「自然教室、みんなで楽しもうね」 そう言う李世先輩の笑顔が、うじうじと考える私の心を、引っ張り上げてくれる。 「だな」 「はい!」 うなずく遠見先輩や梓ちゃんの表情も、なんだかほのぼのとしている。 ……このグループなら、失敗しても、気にしなくていいのかも。 そう思った瞬間、視界がひらけた気がした。 「もちろん、陽茉ちゃんもだよ?」 「はいっ!」 李世先輩の問いかけに、私ははにかんで、大きくうなずいた。