「だから毎年、班決めは難航するんだよね」 私を見つめながら、クスリと笑う李世先輩。 大人っぽい先輩のことだから、そんな迷信、信じていないのかな。 「ちなみに、俺もそのジンクス、信じてるから」 そう思っていると、にぎやかな周りの中で、再び李世先輩の声が響いた。 タイミングのいい内容に、少しドキリとする。 やっぱり李世先輩って、私の考えていることが分かってるみたいだ。