トントン


『なによ…こんな朝っぱらから』


『おはよう、そして久しぶりみーちゃん俺だよ…良平』


良平?だって家の農家を継いだんじゃなかったんじゃ…


『分かったちょっと待ってて』


ぱぱっと掃除した。


『もぉどうしたの?こんな朝っぱらから…』


良平のとる行動は、いつも私には、理解不能だ…

『お前の事追いかけてきた。だから俺も東京に来たんだ』


『みーちゃんさぁなんにも言わずにひどいよ…俺達、小さい時からダチなのに…』


『って事は、農家は?』

『兄さんが帰って来たんだ…』


『恭平さん帰ってきたんだ』


『ついこの前かな…いきなり帰って来たんだ…大きい荷物抱えて…笑顔が爽やかだった恭にぃは、仕事がリストラになったらしくショックで痩せてやつれて魂の抜けがらみたいだった。』


『俺は、兄さんを責めた』


『だから俺…』


良平の目に涙が


『もぉ良いよ何も言わなくて』


『これ連絡先だからなんかあったらここに連絡して』


そして良平は、帰っていった。


良平は、小さい時からの友達


私が転校して良平の学校にきた。


そこで良平の隣になり友達になった。


小中高おんなじだった。

そして2つ上の良平のお兄さん恭にぃ


よく3人で遊んだ。


私は、信じられなかったあの恭にぃが…


恭にぃは、私の憧れだったから…


良平は、私に好意を持っていたのは、知っていたけど私の初恋は、恭にぃだった。


だから高校の卒業式


良平に告白された。


けど断った。


それからしばらく良平に会わなかった。


だから就職した事もそして退職して夢を追いかけて東京にきた事も良平に言わずにきた。


どんな心境だっただろ…良平をフったのに


学生時代に戻った感じだった。