危険と隣り合わせの恋

「回してないよ
なんか音羽ぼーっとしてたからやめたほうがいいかなって思って」


天羽の優しさに感謝だ


多分今日手紙を回されてもまともに書けなかったと思う
そのことがわかっていたのか天羽は手紙を回すのを遠慮したらしい


「そろそろ帰る?
帰りたくないならもう少し残ってく?」


心配そうな顔で私を見つめてくる天羽


天羽はいつも自分のことより相手を優先してしまう癖がある
私的には自分のことも優先してほしいと思うところもあるが、それが天羽のいいところなんだよね


「ううん。大丈夫だよ
さすがにそろそろ帰らないと勇斗から連絡くるかもだし」


「そっか、じゃあ帰ろっか」


今日の帰りはいつもワイワイキャッキャしているけど、天羽が気を利かせてくれていろいろ不安なことを聞き出してくれた


私はあまり自分が思ってることを言うことが苦手で、天羽は私に色々質問して聞き出して聞いてくれる


天羽のおかげで少し不安な気持ちが減った


天羽と別れてからもいろいろ考えてきたが天羽がくれた手紙を見て勇気づけられた


手紙というのは…
今日手紙を回せなかった分、私に何かあったときのために3枚にわけていろいろなことを書いてくれてきた


1枚目には、LINEが使えなかったとき用に天羽の電話番号、メールアドレスが書かれていた。そして、天羽の下に奏汰の番号とメールアドレスも書かれていた。


2枚目には、天羽からの長いメッセージだったそれを読むと私のことをすごく心配していることが伝わってくる