今日もいつもどうり2人でお弁当を食べていると奏汰が私たちのいる空き教室へとやってきた。


「音羽、ちょっと話したいことがあるんだけどいい?
天羽、音羽借りるね」


奏汰は恥ずかしそうに私に話したあと、天羽へと視線を向けた。


私も天羽の方へと視線を向けると、天羽は何かを察したかのように私と奏汰の顔を交互に見てニヤニヤしていた。


「どうぞ、どうぞ。
じゃあ、天羽は邪魔者なので一旦教室戻るね
終わったら声かけて、つっきー頑張ってね。」


天羽はそう言うと、箸を置いて食べかけのお弁当に蓋をして教室の方へと戻っていった。
天羽がいなくなった教室は奏汰と私の2人だけ…


数分間、1言もしゃべることがなく沈黙が続いていた


ようやく奏汰が口を開き話し始めた


「あ…あのさ
急過ぎるとは思っているんだけど…
俺…ずっと前から音羽のことが好きです
良かったら俺と付き合ってください
お願いします」


私は予想外の話の内容にビックリして声が出なかった


ふと、足元の方へ視線を向けると奏汰の固く握られた拳が微妙に細かく震えているのがわかる。


告白するのって勇気いるよね、怖いよね


私はそんなことを思いながら告白の返事を考えていた。


私の中の答えは1つしかなかった