やっと私たちが乗る電車がやってきた。


電車に乗り席に座る


もちろん隣には奏汰がいる
そう思うだけで心臓破裂しそう


このドキドキが聞こえてしまうのではないかと心配になる


もう少し静かにしてください!
心臓さん!


「音羽は俺にしてほしいこととかないの?」


奏汰にやってほしいこと?
いきなり言われてもわからないよ〜


「う〜ん、なんだろ?」


「もっと甘えなよ?
遠慮なんていらないんだよ?」


「そうだけど、怖いの…」


「怖い?なにが?」


やっぱりそうなりますよね
だって、甘えすぎて依存しちゃうじゃないかと不安になる


「だって、甘えすぎて好きになりすぎて依存しちゃうじゃないかと不安になる…」


「なんで不安になるの?」


「自分だけが好きが増していって、同じぐらいの好きじゃなくなるのが嫌
それに、別れるのが辛くなる」