危険と隣り合わせの恋

私は無意識のうちに我慢していた涙が頬を伝った


そんな私を見て優しい奏汰はちょっと寂しそうな目で私を見つめてくる


そこでまた私はトキメイてしまう


「もっと一緒にいたい…」


あれ?私今心の声漏れたのね?
やばい!


「え?」


奏汰は目を真ん丸にして見開いて私を見てきた


やばい、変なこと言ったからもしかしたら引かれたかもじゃん
何か言って誤魔化さないと


「えっと、これはつまり〜
心の声が漏れちゃったというか何というか…」


待って待って!いろいろ空回りし過ぎじゃない?
言い訳してるつもりが正直に話してるだけじゃん


私は普段使わない頭をフル回転させて何とか誤魔化す方法を探していた


「やっぱり今のはなし!」


考えに考えたあげくこれしか浮かばなかった


「え?やだ」


へ?今なんて?