危険と隣り合わせの恋

甘々な空気のまま駅についてしまった


駅についたということは奏汰とバイバイしなくてはならない


そう考えただけで胸が締め付けられるほど悲しくて恋しい


たった1日でこんなにも好きが増すなんて初めてだ
こんなんで私は大丈夫なのかと心配になってくる


奏汰は電車の方向が逆方向なのですぐ近くにある階建を登って逆側のホームへと行かなくてはならない


あと階建まであと少し


階建が行かずくにずれて悲しい、もっと一緒にいたいという気持ちが強くなる


私のワガママで奏汰を引き止めてはいけないと思い、悲しい気持ちを押し殺して笑顔でバイバイと手を振った


「じゃあ、バイバイ!
また明日ね」


「そんな潤んだ瞳で俺を見つめないでよ
音羽………」



「え?」


あれ?私いつの間に涙が