─── 5年前 小学校6年生



当時の私は休み時間に教室でお喋りしたり、お絵描きしたり、読書したりすることが苦手だった。


どっちかと言うと男子と外で走り回ってる方が楽しかった。
だから休み時間は基本外で遊んでいた。



「じゃあ放課後、碧と琴音のマンションの近くの公園集合な!」


下校時間靴箱に向かいながら、放課後の約束をしていた。



「じゃあまた後でな!」


「うん、また後で!あおくん帰ろ!」


それまで一緒に居た男子が先に帰る。



「あ、ごめん。俺ちょっと呼び出されて。待っててくれる?」


「分かった!ここで待ってるね!」


あおくんが女の子からの呼び出しがあった為、下駄箱で待つことになった。
こう言うのも昔からよくあった。


けど、あおくんがモテているって言うことにだけは気付かなかった。