碧色の恋。




「やっぱ何でもない、アイスでも買いに行こうぜ」


なんだか最近暑くてアイスばかり食べてる気がする。
けど、夏だもん。仕方ないよね。


上が七瀬くんのTシャツで、下が制服のスカート。
こんな格好で近くのコンビニに七瀬くんと向かって歩いていた。


「……あれ?」


コンビニの前のベンチに女の人が座っている。
あれはどう見ても椿先輩だ。


椿先輩は七瀬くんを見るなり飛び付いてきた。



「碧くん…っ!」



今日はブレスレットをしてない。
というか椿先輩、泣いてる……?



「わたし振られちゃった……

ガマン出来なかったよ。碧くん、慰めて?」


私はここに居て良いのだろうか。
1歩後ろに下がろうとしたのに、七瀬くんはそれをさせてくれなかった。