碧色の恋。




「七瀬、中学の時はもう少し明るかったのにね」


中学時代を知るしまちゃんはそう言う。確かに中学の時は陸上部でずっと走ってたし、クラスではムードメーカー的な存在だったのに。


「でもムードメーカー的存在な事には、変わりないよ?」


「あのね琴音、あれはムードメーカーじゃなくてただ女子に群がられてるだけなの。」


でも男子も七瀬くんの周りに集まってるし、間違ってないと思うんだけどな…。



「で琴音はいつ告白するの?」


「…へっ?」


告白!?そんなの全然考えてなかった。隣の部屋に住んでいるとはいえ会話ほぼしてないし!私と七瀬くんの両親が仲良くて、料理やお菓子のお裾分けのお使いを頼まれた時くらいしか話せない。