「嘘じゃないし同姓同名でもない。
正真正銘、真夏の旦那の星野 薫さんよ。
薫君と私がいとこなの知ってるよね?
小さい頃から知っていて小さい頃から薫君が好きなの。
子どもながら緊張して薫君に大きくなったらお嫁さんにしてって告白したの。
そしたら薫君は"恵里菜ちゃん、ありがとう。大きくなった時もまだ僕の事が好きだったら良いよ。"って言ったのよ。」
知らんわ。そんな話。
って、そんな簡単に受け流せたらどんなに楽だろう。
まさか、こんな事が私の知らないところで起こってたなんて。
だったら?
薫くんがもし、忘れてしまっていて昔の事を思い出してしまったら、どうなるの?

