「近かったはずの志穂が遠く感じた。志穂だけが大人になっていく気がして怖かった」
「それは私も同じだよ。わたしだって日向に追いつくように必死だったよ」
「志穂のこと大好きなのに、本当は別れたくなかったのに」
「日向。まだやり直せるよ。何度だって。もう一度進めばいいじゃない。2人で」
時計は壊れていた。
いまでは思う。
あれはやっぱりわたしの夢だったんじゃないかって。
たしかに起こった出来事で違うことはたくさんあったかもしれない。
でもそれはもう一度こうして日向とちゃんと向き合うためのものだったのかなって。
わたしは過去を変えるよりも、今を変えることを選んだ。
今この瞬間、日向とちゃんと向き合って思いを伝えることを選んだ。



