「あ、そうそう。さっき日向から志穂ちゃんが家にくるってきいて急いで作ったのよ」

台所のほうにいき少しすると、「じゃじゃーん」とお皿にのったケーキをもってきた。


「え!おいしそう!」

「でしょ??志穂ちゃん甘いもの好きだしと思って頑張っちゃった」

「なにかのお祝いでもあるまいし」

ぼそっとそう呟いた日向におばさんは睨みをいれる。


「志穂ちゃんがきてくれたお祝いよ。志穂ちゃんがきてくれたらいつでも記念日なんだから」

「ほんと志穂に甘いよな」

「うるさい」


実は家に入ったときから甘い匂いがしてたので期待はしていた。


おばさんの作るお菓子は絶品で、正直そこらで売っているものよりもおいしいと思う。