日向は遊園地に行っていたことを前のときは隠していた。知らなかった。

わたしが行きたいといったから気を遣ってくれてたのかもしれない。


いや、違う。


前ももしかしたら日向はそういう言い方をしたのに、わたしが頑なに遊園地がいい!!と言い張ったのか。

なんだ。なにも日向は悪くない。

勝手に焦って勘違いして混乱して泣いて、日向を余計呆れさせてしまった。



「映画たのしみだね」

「いいの?」

「え?」

「遊園地じゃなくて」

「うん。日向と遊びに行けるんならどこでもいい」

「やけに素直じゃん」

「まあね!」

「なんだそれ」


ねえ日向。

日向が笑ってくれるだけでわたしは幸せなの。

わたしどうしようもないくらい日向のことが好きみたい。