「──ほ、しほ・・志穂!」

「はっ!!」

「どうした?ぼーっとして」

わたしの顔を心配そうにのぞきこむ日向の姿が目に入る。

それだけで泣き出してしまいそうだった。


「日向っ、日向!」

「今日はいつもに増して積極的だな」

いままで自分から抱き着くとかしたことなかったのに、嬉しさのあまり日向を抱きしめていた。


「はっ、ごめん」

「いいけど。でも視線が痛いわ」

たしかに強い視線を感じ、その方向に目を向ける。


「相変わらずラブラブだねー」

「日向!羨ましいぞ!!」