腕時計を確認すると17時55分。
もうすぐ夏がやってくるとはいえこの時間帯はだいぶ暗く、公園に子供たちの姿はない。
そしてそれ以外にも人影は見当たらなかった。
56分、57分、58分、59分。
ここまで一分が長く感じたのは生まれてはじめてかもしれない。
そしてやっと針が18時ちょうどをさしたとき、目を疑う光景が広がった。
けやき公園のシンボルともいえるけやきの木が光っているのだ。
まるでなにかに照らされているかのようにキラキラと。
見間違いかと目をこすってもその光景は変わらない。
それどころかまわりを歩いていく人たちは誰一人として足をとめることがない。



