「さて、いつ連れ戻そうかな」

逃げられたと思った若菜がまた閉じ込められると知った時、どんな表情を見せるんだろう。泣くのかな?俺に対して怒るのかな?驚くのかな?でも、どの表情を想像しても可愛いし愛しい。早く迎えに行ってあげたい。

もちろん、俺から逃げたんだから捕まえたらしっかりとお仕置きをしないとね。もう二度と俺から逃げようと思わないようにしないと……。

「とりあえず、今よりももっと頑丈な拘束具が必要かな」

あと、部屋も少し模様替えが必要みたいだから準備をしないとね。さらに頑丈な檻になるように。

若菜、今だけ自由を楽しんでおいで。すぐにまたその体は縛られてしまうから……。

「あっははははははははは!」

何故か笑いが込み上げてくる。若菜に対するキラキラした恋心が、黒く重いものに一気に染められてしまったせいかな?

もう次は逃がさない。放さない。永遠に俺のものにする。

そう誓い、俺は地下室の分厚いドアを閉めた。