そっとでの中にある財布の感触に安心する。ミント色の幼なじみからもらった財布だ。捨てられていなくてよかった……。

「これで脱出に一歩近づいた……」

財布は着ているブラウスのボタンを外し、ブラの中に隠す。そして、何事もなかったかのようにベッドに戻った。平静を装っているけど、心の中では興奮が止まらない。これさえあれば脱出しても困ることはない。

「次は枷を外す方法ね……」

やっと訪れたチャンスを逃したくはない。私は拳をギュッと握り締め、どうすればいいのか考え始めた。