若菜と二人の生活が始まり、俺の胸は毎日幸せで満たされていく。どんなに嫌な仕事でも笑ってこなせる気がした。

最初のうちはどこか怯えていた若菜も、数日経つうちに落ち着いてきたようで、肩を震わせたりしなくなった。

「若菜、おはよう」

朝起きると必ず若菜のところへ行く。朝に弱い若菜はいつも寝ぼけていて、そんなところと可愛い。

「んぅ……」

眠そうな目をまだしているため、俺は若菜のピンク色の唇に口付ける。やっと目を覚ました若菜は驚いているけど、一度触れると止められない。何度もキスを繰り返す。

「圭さ……んんっ!」

何度しても若菜はキスに全然慣れなくて、すぐに口を開けてしまう。だからその隙に自分の舌を強引にねじ込んで、口の中をぐちゃぐちゃにする。キスに不慣れな若菜がどうなるか、想像できるよね?

若菜はグッタリとして、顔を赤くさせながら呼吸を整えている。俺は押し倒したいのを堪え、若菜を抱き寄せて頭を撫でた。