わたしたちの好きなひと

「おまえは岡本くんとデートだからな」
「いーよぉ。そんでわたしも、岡本といっしょになって掛居にいじわるしてやるもん。センセー、掛居くんが(こん)くんをひとり占めしますう」
「ほぉー。そっちがその気なら、こっちだって必殺、男子トイレだ」
「えぇぇ。それずるい!」
「いーじゃん、ついてくれば」
 行けるかぁぁぁぁぁ!


 わたしはね、掛居。
 岡本も掛居も恭太を好きでかまわない。
 わたしのほうが、ずっと、ずっと、恭太を好きだって。
 大きな声で言ってやるからね。
 もしも恭太がふたりを……、
 わたしじゃないだれかを好きになっても。
 ずっと友だちでいられるような。
 ずっとずーっと友だちでいられるような。
 そんな場所に恭太はわたしをいさせてくれるって信じてるんだ。
 
 屋上がわたしだけの場所になったみたいに…ね。


 完全下校のベルが鳴る。
 笑い声も2乗のわたしたちと。
 もう振り返らない、強くてやさしい男の子の新しい明日のために――。

 END



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恭太と拓弥のお話もありますが
『野いちご』さんには
そぐわないテーマかと思いますので
掲載は遠慮します。

2020コロナ禍でできた余剰時間で完了にした作品は以上。
平素は少年目線で成人指定作を書いているので
残した少女小説プロットを仕上げるかは、時間の余裕次第。
今作は資料集めが大変で
思いのほか校了まで時間がかかったので
お試しで(笑)平素のスタイルに近い
少年目線の作品をupしてあります。
ひとの感情が見える少年と
霊的不感症なのに守護霊様に守られている少年のお話。

読了ありがとうございました。


命みじかし。
恋せよ、乙女たち ☆彡