「あ!ねぇあの子じゃない?」

「あーそうっぽいな。綾さん来ないけど。」


男女がいた

「君が玲?」

女の子が聞いてきた

「僕は、桐島玲です。」

僕が名前を言い終わったのと同じくらいにすごい音が聞こえた


パーーン


山に響き渡った


「銃声、、、、綾さん!」

そう言って女の子が駆け出した


その子はすぐに見えなくなった


「ちょ、詩愛! たくっ、勝手に行きやがって、」

僕は立っていた

何も指示がないから

「お前、何突っ立ってんの?追わねぇの?」

追えばいいのか?

このままでいればいいのか?

「僕は指示に従うだけだから。」

あの子は勝手に走っていった

きっと酷い罰を受けるんだろうな


「は、?指示ってなに?」

「君は指示されてここにいるんだよね?」

指示がないと動けないんじゃないのか、?

だって僕達は人形だろ?

「まぁ、詩愛に言われてここに来てるのは確かだけど、自分の意思でここに来たんだけど」

彼はそう言った

自分の意思、?

人形に意思や感情は必要ないんじゃないのか?


「僕達は人形だよね?自分の意思なんかいらないんだよね?」

聞いてみた

「人形?お前何言ってんの?俺はどこからどう見ても人間だし、お前も人間なんだけど?」

にんげん、?

なにそれ、

「僕は人形だよ?」


僕はそう答えた