ある日突然誰かがやってきた


『ここから逃げるわよ』

誰かは分からない

女の人

僕はその人に手を引かれ、そのままついて行った


しかし、大きな扉の前に父さんがいた


父さんと女の人は言い争いをしている


『玲をどこへ連れて行くんだ。今すぐその手を離せ。』

『私はこの子の母親よ。元々親権も私にあったのに、連れて行ったのはあなたの方じゃない!』

『今更連れ戻しに来たのか?俺達が離婚したのは16年前もだぞ?もう遅い。帰れ。』

『こんな山奥に隠しておいて、何が今更よ!16年間探し続けてた!玲行くわよ』


言い争いが終わったのか、僕は女の人に連れられて外に出ていた


これが、外、なんだ、


光が眩しい、、、


『玲。あなたはこの坂を下りなさい。下に母さんの友達がいるから。』

「分かりました。」

僕は女の人に指示されるままその道を歩いた