「いや、木梨があまりにも勢いよく」
「扉開けたから意外でちょっと」
「面白くてね。」
「必死な顔して開けてるから(笑)」



「そっ///そんなに必死に開けてないよ!」



「そう?(笑)」



「もう!そんなに笑わないで!」



「ごめん(笑)」
「とりあえず行こっか。」



「あっ、うん。」
「ちょっと待ってね。」
「鍵閉めるから。」




「今日家誰も居ないの?」



「うんみんな出かけちゃった。」
「兄ちゃんはバイト先の先輩と」
「出かけててお母さんは近所の友達と」
「クリスマスイヴパーティーで」
「お父さんは仕事(笑)」




「へぇーそれじゃ今回本当誘って」
「良かったよ。」



「ん?なんで?」



「だって木梨1人ぼっちになるだろ?」



「あはは確かに(笑)」
「近藤君誘ってくれてありがとうね♪」


「とりあえず駅まで行こ。」


「あっ、うん!」


私と近藤君は駅まで歩いた。
今日の天気は晴天で雪も降っていない。
晴天だけど気温はやはり12月との事もあり
寒い。
マフラーしてて良かった。
私は玄関の鍵を閉めた後に続いて近藤君の少し後ろを歩いていた。



「木梨。」


「なに?」


「なんで後ろ歩いている?」
「横来なよ。」



「あっ、ついそのまま鍵閉めて」
「近藤君を追いかけてそのままだった。」


近藤君に横に来るように言われたので
私はそのまま素直に従う事にした。
そして私の横を歩く近藤君を見上げる。


「背…高っ。」


私はそういつの間にか口に出していた。



「なに(笑)急に!」



「はっ!ごめん!」
「近藤君と横並んでふと近藤君見上げる」
「感じになってしまって改めて思った」
「事つい口に出ちゃった。」


「別に謝らなくてもいいよ。」
「謝ることじゃないんだし。」
「木梨本当面白いな!」



「面白いかな?」


近藤君は私の事を面白いと言う。
だけど自分ではそんな風に思った事がない。
至って私は普通に思った事を言っただけなんだけどな。
だけど、近藤君がそれで面白くて
笑ってくれるならいっか。



「面白いって良い事だと思うよ!」
「いつもムッすとしてる人に比べたら」
「いつもニコニコしてて面白い子は」
「俺好感持てるし、タイプなんだ。」
「後、笑顔が最高な人も。」



「へぇーそうなんだね!」
「なら私は面白くて好感持てるって」
「事ね!」
「良かった!嫌われるより全然嬉しい!」



木梨の事を嫌いになる!?
そんなの1ミリも思った事もないし、
嫌いになった事もない。
好きになったの諦めた事はあるけど。
それもものすごく後悔しているし、
あの時もっと自分の気持ち気付いてたら
颯にもちゃんと雫の事好きなんだって言えてた。
今どれだけ好きだって気持ち伝えれたらと
毎日思うばかりだ。


「嫌いになるわけないだろ!」
「俺は…!」



「えっ!?」

近藤君がやけにムキになっている。
どうしたのだろ…私何か気に触るような事言ってしまったのかな…。



「俺は木梨は大事な仲間で友達だから」
「そんな嫌いなるなんて1ミリもない。」



「それなら良かった!」
「それにしても今日電車結構」
「混んでるね!」

私と近藤君は既に駅に着いていた。
そして今電車に乗ったところで、
私は行先はどこなのかわからない。


「まぁ、今日はイヴだから多いだろ。」
「木梨こっち。」



「あっありがとう。」