「私出てくるね!」
「雫と優君ソファーにも座ってて。」



「「わかった。」」



俺と雫はソファーに腰を下ろした。
そして俺は、ふと思う…俺…今回が
初めてだ。
吉川颯太達と絡むの。
はぁ…なんかどう接したら良いのだろうか。



「お邪魔します。」

っとみんなが美桜に連れながらリビングに
入ってきたら。



「木ナッシーオッス!」

「雫こんにちわ。」

「木梨はよ。」



「みんなこんにちわ!」



「雫のお兄さん俺吉川颯太です。」
「雫と仲良くさせてもらってます。」

「知ってる…。」


「木梨さんのお兄さん俺は増田慎吾」
「です。」


「俺は近藤圭介です。」



「みんな雫から聞いてるから」
「知ってる…よろしく。」



ピンポーンとまたインターフォンが鳴る。



「美桜?他に誰か来るの?」




「来ないよ!」
「今日ね、ピザ頼んでおいたの!」
「それが来たのかも。」



「おおー!」
「ピザ最高じゃん!」


「慎吾テンション高すぎ(笑)」


「颯太もテンション高いクセに(笑)」
「高いと言うかドキドキ」
「してたんだよな?(笑)」
「木ナッシーに会えるから。」



「えっ!?///」



「ばっ///」
「バカか慎吾!お兄さんの前で」
「恥ずかしいからやめろ!」


「……。」



「…なぁ木梨。」


「近藤君なに?」


「この前言ってた本持ってきた。」
「帰りに渡すな。」


「近藤君ありがとう!」
「読むのちょっと時間かかるから」
「返すの遅くなるけど大丈夫かな?」


「いつでも大丈夫。」


「ありがとう。」


ふぅ…良かった近藤君が話し変えてくれてなかったらなんかどう反応したら良いか
わからなかった。


「雫、美桜の手伝いに行くぞ!」

俺はそう言って雫の手首を掴み無理矢理
吉川颯太の横から離れかせた。
嫉妬深いなぁ…本当俺…。



「あっ!うん。」





「なぁ、颯太やっぱりさ木ナッシーの」
「兄さんて雫の事めちゃくちゃ溺愛」
「してるよな。」
「妹が可愛くて仕方ないんだろうな。」



「そだな…。」
「でも俺が雫の事想う気持ちは誰にも」
「負けない。」
「お兄さんが例えさ雫の事妹として」
「の好きじゃなく1人の女の子に対して」
「の好きだとしても。」



「颯…それは考えすぎだ。」



「そうだよ!血の繋がった兄妹だぞ?」


「…そんなの絶対あってはならない。」



「俺の気のせいであれば良いけど。」


「颯太も圭介も深く考えすぎ。」
「今日はさ、長谷川さんが主役」
「なんだからさ、こんな事で考える」
「のやめよ?」


「「そうだよな。」」


慎吾に言われて反省した。
そうだよな…今日は美桜ちゃんの誕生日だ。
だからこんな事でモヤモヤしてたら
せっかくの美桜ちゃんの誕生日会が台無しになる。
だけど、さっきの手首掴んで行くお兄さんの表情はきっと俺に対する腹いせだろうと
思った。




「みんなお待たせ!」
「ピザいっぱい頼んだから食べてね!」


「いただきます!」


それぞれMサイズの6枚くらいあるピザを
みんな食べたい種類のピザを手に取る。
私はシーフードが好きだからシーフードを
取ろうとした瞬間私とは違うもう1人の
手が伸びてきた。


「近藤君もシーフード好きなの?」


「あぁ…木梨も?」


「うん!海鮮類大好きだよ。」


「俺も大好きだ…。」


木梨と同じ食べ物が好物ってだけで
こんなにも気持ちが高鳴るなんて俺は想像してなかった。
さっきのお兄さんが雫の手首を掴んだ時は
頭をハンマーで叩かれたくらい衝撃で
一瞬にしてこのお兄さんはきっと木梨の事恋愛感情として好きなんだと悟った。
この、俺も大好きだと言う言葉海鮮類じゃなくて木梨の事大好きだと言いたい。