「うん!」
「私も楽しいから全然良いよ!」



「良かった!」
「断られたらどうしようかと思った。」



「断らないよ!」



「ありがとうな。」

ヤバっめちゃくちゃ嬉しい…。
顔がニヤけそうで顔に出さないように
必死で耐える。
こうして歩いていると木梨の家の前に
着いていた。


「木梨家着いた。」


「うん。」
「近藤君今日は本当ありがとう。」
「楽しかった!」


「俺もすごく楽しかった。」
「じゃ、また明日学校でな。」


「帰り気をつけて帰ってね。」

そう言って木梨は俺ににこやかに微笑み、
手を優しく振ってくれた。
まだ一緒に居たくて同じ空気を吸いたくて。
今日俺は自分の気持ちを知った。
まだ木梨の事がこんなにも好き
だと知った大切な1日になった。
これからもこの先も俺は木梨しか見れないのだと悟った。

「あぁ…じゃ。」

俺は後ろを向き夕方と夜の間の空色に
囲まれながら自分の家へと足を進ませた。







第5章 近藤君と図書館

end