初恋物語~大切な君へ

「やっぱり1人は心細くて」
「寂しかったの。」
「家族には大丈夫って強気だったけど」
「いざ、みんな家から」
「いなくなっちゃった途端急に」
「寂しさが押し寄せてきたのと眠気が」
「きて、寝れば1人ぼっちな事」
「忘れられると思って寝ちゃってて」
「そしたら颯太君が」
「突然家に来てくれた。」
「それだけでじゅうぶん救われたよ!」




「おお!」
「そんな風に思ってくれてるのなら」
「良かったよ。」
「それに、今日幼い頃の女の子が雫」
「だってわかった特大サプライズ」
「もあって俺は嬉しかった。」
「あっ、俺今日雫の家に行く前に」
「ちゃんとLINE入れたよ?」
「だから一応突然ではないぞ(笑)」



「えっ?」
「そーなの!?」
「ごめん寝ちゃってて気付かなかった。」

私は兄ちゃんがそのまま勉強机に置いてったスマホを手にし、中見を確認すると颯太君からLINEが入ってた。
朝一のLINEも返そうとしてたけど体調悪くて送るの忘れていた。
そして、2回目のLINEは完全に気付いてなかった。


「本当だ…ごめんね。」


「今度から既読つけたなら返事は」
「してな?」
「超心配するから。」
「今日心配して電話かけたらお兄さん」
「が出るしでマジ焦った(笑)」


「ごめんね…兄ちゃん全然教えて」
「くれないから全然颯太君って」
「わからなかった…。」
「着信本当だ…颯太君になってる。」


「だろ?(笑)」
「まぁ次からは気をつけなさい。」


「わかった本当気をつけるよ。」


「お利口さんお利口さん。」

そう言って俺は雫の頭部を撫でていた。
そして自分のスマホを確認すると、
ホーム画面には18時と記されていた。
そして仕事から母も帰ってきたと母からの
LINEが入っていた。
そろそろ家に帰らないといけないな。
すごく雫と離れたくないけど、ここは
耐えないと。
いつでもまた会えるし、学校でも会えるんだしな。っと自分に言い聞かせてた。


「雫、俺そろそろ家帰るな。」



「うん。」
「もう18時だもんね。」


「今日、母さんが久しぶりに」
「仕事から早く帰ってくるから」
「寂しくないように一緒に食べてやって」
「と親父に頼まれてたんだ。」


「それなら尚更早く帰ってあげないと!」
「お母さんきっと楽しみにしてるよ!」
「駅まで送るね。」


「大丈夫だよ玄関までお願いしような?」


「わかった。」


私と颯太君は部屋出て階段を降り玄関に
向かった。


「雫、それじゃまた学校でな。」
「風邪ぶり返すなよ?」


「うん(笑)」
「ちゃんと気をつける。」


「じゃ、また!」


「ありがとう!」