「ありがとう兄ちゃん。」
「そうするね。」



「うん。」
「なんでも1人で抱え込むな。」
「俺がついてるから。」



私と兄ちゃんはこうしていつもの帰り道を
通り家に帰宅して短くて長かった1日を終えた。







※颯太編※




俺と慎吾は店を後にし、ようやく目的の
カツ丼のお店でメニューの注文を終えた。
そして、1番最初に口を開けたのは慎吾。


「颯太さんよー」
「お前、こんな衝動で動く性格だったか?」
「正直かなり驚いたぞ?」




「慎吾ごめん。」
「木梨さんって確信があって」
「いても立ってもいられなくてさ」
「せっかく見かけたのにこのままスルー」
「はできなくて、それに木梨さんの」
「後ろにいた男子が」
「雫って名前呼んでたから」
「気になって気になってモヤモヤして」
「気が付いたら行動に出てた。」
「でも、スッキリしたお兄さんだった」
「ってわかったしそれに」
「木梨さんさんにも会えてちょっとだけ」
「でも話せたし。」



「そっか!」
「颯太が良かったなら良かったわ!」
「あっ、あの美少女マジで木梨さん」
「だったんだな。」
「あれはモテるな(笑)」
「でもさ、木梨さんのお兄さんさ結構」
「ピリピリ警戒してたし嫌味ぽい」
「言い方だったよな?」




「俺も結構挑発的に言ってしまったから」
「仕方ないよ。」
「それに俺も本当の事言っただけだし」
「これから俺は長期戦頑張るよ(笑)」
「それにやっぱり木梨さん似てるんだよ」
「昔別荘に旅行行った時、一緒に」
「遊んだ女の子に。いつかまた必ずまた」
「会おうと約束したんだ。」


「前も話してたな俺と圭介に」
「別荘で出会った女の子の話し。」
「もし、それさえも木梨さんだったら」
「もう運命じゃん!」
「んでもって颯太よこれからどう」
「行動して行くんだよ?」
「まさかもう告白する気か?」



告白かぁ…。
そりゃー今すぐにでもしたいしさ、
たくさん触れたいしたくさん話したい。
だけど木梨さん絶対困るだろうし。



「告白!?」
「告るのはまだしないよ(笑)」
「そもそもまだ木梨さんの事詳しく」
「知らないしこれからどんどん」
「木梨さんの事知っていきたいから」
「友達からまずは踏み出そうと思う。」
「だから、慎吾も力貸してくれ。」



「当たり前だろ!」
「大好きなツレの頼み事だし」
「颯太が初めて惚れた女子だからな!」
「俺も友達になって協力する。」
「そのかわりちゃんと圭介にも」
「話してやれよ?」
「それに圭介木梨さんと同じ中学だった」
「らしいからきっと協力してくれるさ。」


「了解。」
「慎吾ありがとう。」
「明日、俺らで集まる時圭介に話す。」


真剣な話しを慎吾と話していたら時間が
あっという間に過ぎててすっかり、カツ丼
は冷めきっていた。
俺と慎吾はその後も色々な話しをしながら
カツ丼を食べて今日1日に幕を下ろした。



プライベート END