待合室に入ると大勢の中から
美桜の顔が見えた。


「雫!圭介君こっち!」
「みんなもう集まってるよ。」


「美桜そっちに行くね!」


私と圭介は人を掻き分けて美桜の居る
場所に行った。


「みんなもう着いてたんだね。」


「ちゅじゅくおねいたん!」

そう言って、仁奈ちゃんは私に抱きついてきた。


「仁奈ちゃん!可愛い!」

私は仁奈ちゃんを抱きしめ抱き上げた。


「けいちゅけ!」

そう言って仁奈ちゃんは圭介の方に
指差しをした。


「仁奈ちゃん圭介だよー。」

そう言って圭介は仁奈ちゃんの頭を撫でた。

「てか俺、呼び捨て(笑)」



「圭介君、颯太君も呼び捨てだから」
「大丈夫(笑)」


「大丈夫ってなんだよ(笑)」



「ちょうたとこいくぅー!」
「ちゅじゅくおねいたんいくにょー!」


私は仁奈ちゃんを連れて颯太君の傍に
行った。
颯太君の傍に行き間近で颯太君を
見ると颯太君も私の事を真っ直ぐ見ていた。
颯太君の今日の姿があまりにもカッコよくて
私達の付近にいる女性のコソコソ話しも
聞こえる。
あの人カッコよすぎるだの声掛けたいなど。


「雫、ここ座ったら?」


「あっうんありがとう。」


「にぃーな」
「ちゅじゅくおねいたんと」
「ちょうたのあいじゃがいい!」


そう言って仁奈ちゃんは私と颯太君の間に
姿った。
そして更に仁奈ちゃんは私の手颯太君手を
繋ぎ場が戸惑う発言をした。


「ちょうたと」
「ちゅじゅくおねいたん」
「なかよち、おいあい!」


「「!!」」


私も颯太君も目を大きく開けてびっくりする。
そした、圭介も美桜も兄ちゃんも
びっくりして戸惑う。
圭介が苦笑いしていた。



「仁奈ー!」
「雫お姉ちゃんはここのみんなと」
「仲良しなんだよー。」



「うん!」
「ちってるー!」



「まぁ、子供が言う事はそこまで」
「深くないからなー。」


そう言って兄ちゃんははぐらかしていた。



「ちょっと私トイレ行ってくる!」


私は逃げるように2階のトイレに走って
逃げた。