「そーゆー事だから早く来いよな！」


「うん。」
「でも住所教えてくれないと行けない。」



「あっ、そうだったごめんごめん。」



俺は慎吾との電話を終え、すぐに
出る準備の支度をして慎吾の家に向かった。


「颯太！」
「久しぶり！」


「颯、久しぶり！」



「2人とも久しぶり！」


「颯太は相変わらずイケメンだな！」
「髪、黒に戻したんだな！」
「イタリアで会った時は金髪だったのに。」

そう言って慎吾は相変わらずの明るさで
話しかけてくる。


「今の職場明るいカラー禁止だからな。」
「だけど、俺の髪色素薄いからその事は」
「店長に伝えてある。」
「地毛はちょっと茶色がかってるって事。」
「それは全然問題ないってさ。」




「まぁ、そうだろうな。」
「颯はどこの職場で働いてるの?」

圭介も昔みたいに話しかけてきてくれて、
久しぶりって感じがあまりしなかった。
嬉しいなぁ、日本に戻って来て良かったと
心から思う。



「カールトンホテルのレストランで」
「ウェイターしてる。」



「あこ、高級ホテルだよな。」
「レストランの料理も激美味いって前」
「モデル仲間から聞いた事あった。」



「今度彼女と食べにおいでよ。」


「そうしようかな！」
「そこでプロポーズでも良さそう。」


「そろそろ考えてんの?」


「圭介それ聞いちゃう?」
「もちろん！結婚するつもりだから」
「そろそろかなって考えてるよ。」


あっ、この話しの流れは圭介にも聞かないと
いけない流れになってると俺は気付いた。
俺、颯太も圭介も木ナッシーも
大事な友達だから木ナッシーを巡って
ギクシャクして欲しくないなぁ。
とりあえず話しをそろそろ変えないとと
俺は頭をフル回転で考えていた。