初恋物語~大切な君へ


本当に良いのだろうか……。
でもこれだけ圭介君は私の事想って
くれているのなら応えてあげたいし、
私も圭介君と一緒に居たい。
颯太君の事は圭介君が言ってくれたように
ゆっくり忘れていこう。
圭介君が私と居て幸せなら……。



俺は雫を俺の方に身体を向かせた。
雫は顔赤く染めながら上目遣いで
俺の顔を見つめた。
俺は雫のそんな表情が愛おしくて
抑えられない衝動が発動。
気付けば俺は雫にキスをしていた。


「圭介……!!」


私の唇は圭介に塞がれ言葉を出す事が
出来なくなって、圭介君の唇が私の
唇に体温が伝わる。
優しいけど少し強引なキスは
圭介君の愛情を感じた。


「ごめん……雫……」
「俺我慢出来なかった。」



「圭介君、私で良いなら」
「よろしくお願いします。」


私は顔を赤くしながら真っ直ぐ、
圭介君の顔見て返事をした。



「…………。」


マジ!?
雫からOKもらえたのか俺?
やばい……心臓が壊れそう。
人生で1番嬉しい。
本気で嬉しい。
嬉しすぎて言葉が出ない。



「圭介君?」



圭介君の身体が固まっていた。
どうしたのだろ……。
やっぱり嫌なのかな?
颯太君を忘れられないまま付き合うのわ。



「雫……マジで嬉しすぎて」
「俺、言葉が一瞬出なくなった。」
「本当に良いのか?」



「うん。」
「こんな私だけど、よろしくお願いします。」


「んっしゃー!」
「やべえー!マジで嬉しい!」
「抱きしめて良い?」


「うん!」
「良いよ!」



俺は雫を再び抱きしめた。
そして俺は雫の左髪を耳に掛けて
キスを交わした。
深く愛を表現したキス。


「んっ!」


圭介君!!
何これ、身体中が痺れる。
私にはまだ刺激が強い!
こんなキス初めてだよ。
キスの後は、私の唇を軽く噛んだ。


「圭介……君。」


「雫……ごめん。」
「俺……もう限界……。」



「えっ!?」
「ちょっ……圭介君!?」


私はいつの間にかお姫様抱っこを
されている。
圭介君は軽々と私を抱き上げそのまま
私は寝室まで運ばれた。