辛すぎるだろ……。
決断しないといけないか……。
この事は雫には知れてはならない。
知ったらショックどころじゃなくなる。
それなら一旦俺と別れたほうがまだ
ショックはマシになるはずだ。
そうしないといけないとわかるから
胸が締め付けられるぐらい痛い……。
一方的に別れを言う事しかできない
状態で俺自身はちゃんと雫に会って
言えるのだろうか……きっと無理だろ。
会ってしまったら言えなくなる。
とにかくこの話しは圭介と慎吾には
ちゃんと話そう……。
こんな事になってもう2週間が過ぎ
今から事情を知らない圭介と慎吾は
俺の家に来る。
やっと落ち着いて話せるように心が安定
した。
俺は静かに2人が来るのを待った。
吉川颯太side END
颯の家に到着した俺は、インターフォンを
鳴らす。
すると同時に慎吾は俺に手を振りながら
合流した。
「圭介早いな。」
「さほど変わらないだろ。」
「なんだろうな……大事な話しって。」
「きっと雫関係じゃない?」
「俺もそうは思うけど……最悪の話し」
「だけは聞きたくないよな……正直。」
「ああ……。」
待機中そんな会話が繰り広げていると
玄関のドアが開いた。
中から少し痩せた颯が俺らの顔を見ると
すぐ中に入るように案内された。
そして俺達は大きなリビングのソファーに
腰をかけ張り詰めた室内の空気が
俺に容赦なく張り付く。
「2人共急に呼び出してごめん。」
「いや、俺らは全然平気だから」
「そんな事で謝るなよ。」
そう明るく慎吾は振舞った。
そうでもしないとこの重たい空気は
いつまでも晴れないと思っての事だろ。
「颯……お前大丈夫か?」
「ちょっと痩せた気がするんだが。」
「んー大丈夫ではないかな。」
「あとここのところ本当に忙しくて」
「あまり飯が入らないんだ。」
「颯太、それは絶対良くない。」
「どれだけ忙しくてもちゃんと飯は」
「食わないと倒れるぞ!」
「倒れたら手伝いどころじゃなくなるし」
「木ナッシーだって心配」
「させてしまうだろ。」
「そうだな……ごめん。」
「慎吾の言う通りだよ。」
「ちゃんと飯は食うよ。」
「わかれば良し!」
「颯、そろそろ本題に入ろ。」
「一体なんだ?大事な話しって。」
「雫には言えない事なんだろ?」
「うん……。」
「それじゃ今から話すな。」
そう言いながら俺は泣きそうなのを
必死に堪えながら喋った。
「俺……雫と別れる事になった。」
言葉にするとズキズキと身体中に激痛
が走る。
いざ言葉に発すると現実に戻される
感覚になる。
「「は?」」
圭介から信じられない言葉が口から出て
きて、俺と慎吾は驚きを越えて拍子抜け
たような声で一言口から出てしまった。
「颯太……ちょっと冗談だろ!?」
「やめろよな!そんな嘘。」
「嘘じゃないんだ……。」
「颯、なんでそうなるんだ?」
「なんで雫と別れなきゃならない?」
「俺言ったよな?雫を泣かせるなと。」
「雫が悲しむような事をしたら俺が」
「その時は貰うと。」
「今でも雫、辛そうな顔してるけど」
「雫は颯を信じて颯が居ない日は」
「明るく振る舞ってるんだぞ!」
「うん……。」
「それはじゅうぶんわかってる。」
決断しないといけないか……。
この事は雫には知れてはならない。
知ったらショックどころじゃなくなる。
それなら一旦俺と別れたほうがまだ
ショックはマシになるはずだ。
そうしないといけないとわかるから
胸が締め付けられるぐらい痛い……。
一方的に別れを言う事しかできない
状態で俺自身はちゃんと雫に会って
言えるのだろうか……きっと無理だろ。
会ってしまったら言えなくなる。
とにかくこの話しは圭介と慎吾には
ちゃんと話そう……。
こんな事になってもう2週間が過ぎ
今から事情を知らない圭介と慎吾は
俺の家に来る。
やっと落ち着いて話せるように心が安定
した。
俺は静かに2人が来るのを待った。
吉川颯太side END
颯の家に到着した俺は、インターフォンを
鳴らす。
すると同時に慎吾は俺に手を振りながら
合流した。
「圭介早いな。」
「さほど変わらないだろ。」
「なんだろうな……大事な話しって。」
「きっと雫関係じゃない?」
「俺もそうは思うけど……最悪の話し」
「だけは聞きたくないよな……正直。」
「ああ……。」
待機中そんな会話が繰り広げていると
玄関のドアが開いた。
中から少し痩せた颯が俺らの顔を見ると
すぐ中に入るように案内された。
そして俺達は大きなリビングのソファーに
腰をかけ張り詰めた室内の空気が
俺に容赦なく張り付く。
「2人共急に呼び出してごめん。」
「いや、俺らは全然平気だから」
「そんな事で謝るなよ。」
そう明るく慎吾は振舞った。
そうでもしないとこの重たい空気は
いつまでも晴れないと思っての事だろ。
「颯……お前大丈夫か?」
「ちょっと痩せた気がするんだが。」
「んー大丈夫ではないかな。」
「あとここのところ本当に忙しくて」
「あまり飯が入らないんだ。」
「颯太、それは絶対良くない。」
「どれだけ忙しくてもちゃんと飯は」
「食わないと倒れるぞ!」
「倒れたら手伝いどころじゃなくなるし」
「木ナッシーだって心配」
「させてしまうだろ。」
「そうだな……ごめん。」
「慎吾の言う通りだよ。」
「ちゃんと飯は食うよ。」
「わかれば良し!」
「颯、そろそろ本題に入ろ。」
「一体なんだ?大事な話しって。」
「雫には言えない事なんだろ?」
「うん……。」
「それじゃ今から話すな。」
そう言いながら俺は泣きそうなのを
必死に堪えながら喋った。
「俺……雫と別れる事になった。」
言葉にするとズキズキと身体中に激痛
が走る。
いざ言葉に発すると現実に戻される
感覚になる。
「「は?」」
圭介から信じられない言葉が口から出て
きて、俺と慎吾は驚きを越えて拍子抜け
たような声で一言口から出てしまった。
「颯太……ちょっと冗談だろ!?」
「やめろよな!そんな嘘。」
「嘘じゃないんだ……。」
「颯、なんでそうなるんだ?」
「なんで雫と別れなきゃならない?」
「俺言ったよな?雫を泣かせるなと。」
「雫が悲しむような事をしたら俺が」
「その時は貰うと。」
「今でも雫、辛そうな顔してるけど」
「雫は颯を信じて颯が居ない日は」
「明るく振る舞ってるんだぞ!」
「うん……。」
「それはじゅうぶんわかってる。」


