「それ聞いて安心した。」
「私は大丈夫だよ。」
「私だけが辛いんじゃなくきっと、颯太君」
「も辛いから2人で乗り越えよって前」
「約束したから。」
正直、不安はものすごくあるし寂しさが
爆発しそうにもなるけれど1番大変で
辛いのは颯太君だから颯太君が苦しい時
すぐにでも駆けつけてあげたいから…。
私の気持ちは強いから大丈夫。
そういつも辛くなる時は自分に言い聞かせた。
みんなに心配させては駄目だ。
そんな事を思っていると近藤君が私達の
頼んだ分も一緒に運んできてくれた。
「近藤君ありがとう!」
「圭介君サンキュ!」
「近藤君これお金。」
「はい、私のも。」
「2人共いいよ。」
「俺の奢り。」
「それは駄目だよ!」
「早く受け取って。」
「じゃないと私食べない!」
「そうだよ圭介君、自分の分は」
「ちゃんと自分で払わせてよ。」
「じゃないと私も雫みたい食べないよ。」
「わかったよ。」
「2人共頑固だよな(笑)」
「頑固ではないよね?雫。」
「うん!決して頑固ではないよ!」
「はいはい(笑)」
3人は三角チョコパイとポテトMサイズを
食べながらマックに1時間半くらい居てから
マックを出た。
「三角チョコパイ美味しかったな。」
「うん!やっぱ冬は三角チョコパイだね。」
「雫は毎年三角チョコパイ食べ」
「まくってるもんね(笑)」
「そうなんだ、確かにこれはハマる」
「気がする。」
「でしょ?近藤君も完全にハマったね(笑)」
電車に揺られながら3人で楽しく
時間を忘れそうになるくらい話しをしていたらあっという間に電車は近藤君の降りる駅に
到着していた。
「じゃまた明日学校で。」
「2人共気をつけて帰れよ。」
「うんありがとう近藤君も帰り」
「気をつけて。」
「圭介君また明日ね!」
「帰り道転ばないように(笑)」
「なんで転ぶ前提なんだよ(笑)」
「じゃーな!」
近藤君は右手を軽く振りながら電車を降りた。
そして私と美桜もその後無事に家へたどり着いて今日1日の疲れを真っ先にお風呂で
洗い流した。
近藤圭介side
俺は雫と長谷川と別れ家までの徒歩10分
今日の雫を思い返していた。
きっと俺達に心配をかけないように明るく
振る舞っていてるつもりだが今日は特に
いつもより元気がなく、笑った顔もちょっと
引きっってるように思えた。
ここあまり颯と会えていないと聞いているからきっとその事で辛いのだと俺だけでは
なく周りも気付いてる。
雫の元気を少しでも取り戻す為に俺達に
何か良い方法はないのかなっと考えながら
歩いて家に着くと同時にブレザーのポケットからスマホが震えだす。
直ぐに電話だと確信し、画面を開くと
颯太と表示されていた。
颯からの電話に俺はすぐに出る。


