私の最高に幸せな誕生日からあっという間に
6ヶ月が過ぎて季節は冬になっていた。
この6ヶ月間で颯太君とデート出来たのは
3回程……。
会える時間には会えるもののその回数も
徐々に減っていった。
だけど誕生日の日に特別なプレゼントで
貰ったペアリングが私のこの心細い気持ちを
癒してくれていた。
私は大丈夫……きっとこれを乗り切れば
颯太君とたくさん会えてたくさん思い出を
作れる。
そう毎日自分に言い聞かせていた。


「ねぇ、雫と圭介君今日マック寄っていかない?」
「今日から三角チョコパイ発売だよ。」


下校の時間そんな会話しながら下駄箱に
私と美桜と近藤君は向かって行った。


「俺は良いけど雫は?」



「私も今日空いてるから良いよ。」


「じゃ、決まりね!」



こうして私達は学校の最寄り駅付近にあるマックに寄り道をした。
駅の近くのせいかいつもここのマックは
混んでいる。



「俺、まとめて買ってくるから」
「席取っておいてくれる?」



「「ラジャー!」」



私と美桜は近藤君に注文をお願いし、
席取りに行った。
1階は既に満席で2階に上がり周囲を
見渡したら1席テーブルが空いてるのを
確認したので真っ先に2人で向かった。


「席なんとか空いてて良かった。」
「雫、圭介君に連絡しといたら?」



「うん!」
「今LINE送ったよ。」


「ねぇ、もうすぐで1年じゃない?」
「颯太君と付き合って。」
「もちろんその日クリスマスの日だし」
「会えるよね?」



「んー厳しいかな……。」
「一応昨日にその件の事LINEに送ったけど」
「既読にもならないぐらい忙しそうで。」
「今日電話するつもりだよ。」
「美桜は兄ちゃんと会えそう?」
「大学の本試験が来月で」
「今、追い上げ状態だけど。」



「颯太君は一体なんなの!」
「家の事で大変なのはわかるけど」
「ちょっと放ったらかしじゃない?」
「雫、クリスマス&記念日に会えない」
「ってなったら颯太君に怒って良い」
「んだからね!」
「ちょっとはガツンと言わなきゃ。」
「私は会えるよ。」
「優君その日はちゃんと空けるって」
「言ってくれたから私の事は安心してね。」