いつもと変わらない朝
いつもと変わらないメンバー
いつもと変わらない日常
私はそんな毎日が続くと思っていた。
「雫~いる?」
颯太君は3限目の授業が終わるとすぐに
私のクラスに美桜と慎吾君と一緒に来て
くれた。
クラスが別々になってからはこうして
お互い授業が終わるといつものメンバー
誰かしらがクラスに行ったり
来たてもらったりしている。
「雫、圭介何してんの?」
「雫は俺のだよ。」
雫と圭介は前と後の席で雫が圭介の机に
向かい合って2人で何かしらスマホを
見せ合いしていた。
「颯、知ってる。」
「今小説のアプリでお互いなんの本」
「読んでるから見せてただけ。」
「颯太はヤキモチ焼きだねぇーw」
「これじゃ木ナッシーも大変だなw」
「慎吾君、全然大変じゃないよ?」
「本当、木ナッシーも颯太も」
「お熱いねぇーw」
「なぁ、今日久しぶりにみんなでさ」
「放課後遊ぼうよ!」
「私ね、去年映画になった」
「ミッションライフのDVD買ったの。」
「美桜それ私も観たかったやつ!」
「偶然俺も!」
「近藤君も気になってたんだ!」
「美桜のセンス良いよね!」
「うん。」
「それで颯は今日みんなと居れるの?」
「今日は完全オフだから居れるよ!」
「みんなでDVD鑑賞良いよな!」
「圭介や慎吾とも久しぶりに絡めるし。」
「じゃ、決まりだなw」
「ところで美桜ちゃん、どこで観る?」
「慎吾君そこなのよねー。」
「今日私の家はお客さん来るみたいだし」
「ちょっと厳しいのよね。」
「圭介の家は?」
「颯、俺の家も無理兄貴が」
「海外から一時帰国してるから。」
「えっ!?」
「近藤君お兄さんいたの?」
「知らなかった…。」
「雫、そんな驚く事w?」
「俺にも兄貴はいるんだよ。」
「6つ上でだいぶん歳離れてるけど。」
「良いなぁ、年上の兄がいて。」
「雫にだって兄貴いるだろ?」
「颯太君、私の兄ちゃんは1年しか」
「歳離れてないからなんか友達感覚」
「なんだよねw」
「確かにw」
「ちょっとみんな話がズレてる!」
「どこで観ようか考えないと。」
「あっ、めっちゃベストな」
「場所あるじゃん!」
そう言って美桜は私の両肩をポンっと
手を乗せてきた。
まさか…まさかだよね…?w
「雫の家は?」
やっぱそう来たのね…w
私の家にみんな来るって初めてじゃん!
どどどどうしょう!!
今日少し寝坊したから慌てて支度して
家を出たから部屋汚いよ…。
「それいいじゃん!」
「木ナッシーの家行った事ないし」
「行ってみたいわ。」
「俺も、玄関までしかないから」
「雫の家行ってみたい。」
「俺は何度も行った事あるもんな!」
「そりゃーそうだろ颯…お前彼氏」
「なんだから。」
「そうだぞ!俺が彼氏だから行けるのは」
「あり前だよな。」
「どうかな?」
「雫無理には頼まないから駄目なら」
「言ってね。」
「たぶん大丈夫だと思う。」
「ちょっとお母さんにLINEで聞いとく」
「からまた昼休みに返事するよ。」
「わかった!」
「じゃ昼休みいつものところにみんな」
「集合で!」
そう言って美桜と颯太君と慎吾君は
4限目の授業を受けに自分達の教室へ
戻って行った。


