「今日はね、なかなか濃かった1日」
「だったよ。実はさ……」
俺は今日徳井華の事を雫に隠さずに
話した。
もちろん好意を持たれてる事も
好きのままでいるって言われた事も。
前、雫が圭介から告白された時の
事全て話してくれたように。
「そっそんな事になっていたんだね。」
「その子喘息もう大丈夫なのかな?」
「きっと辛かったよね。」
雫…本当…雫には負けるよ。
普通だったら知らない人それに
俺に好意持ってる人、会ったことない人
にその子の事心配してるなんてどんだけ
良い子なんだ。
欲がないんだよな…雫は。
「だけど、颯太君は私の…だからね。」
えっ///待って雫今のその言葉は反則
めちゃくちゃヤバいって…可愛いすぎて
とにかくヤバい…。
さっきの欲がないって言葉撤回…
雫が俺に欲を持ってくれてた。
しかもヤキモチも含まれてるじゃんか
今の言い方。
嬉しすぎて言葉出ない。
「えっ///」
「あっ///!」
「ごごごめん颯太君!」
「今のは忘れて!」
ヤダ!私、何言ってんの?///
私の本音そのまま声に出ちゃった。
絶対、颯太君に欲深い女って思われてる。
でも颯太君は私の彼氏だもん。
誰にも取られたくないよ。
「忘れないよ!」
「俺、今の雫からの言葉すげぇ」
「嬉しかったんだよ!」
「雫が俺の事で欲を出してくれて」
「ヤキモチも焼いてくれて。」
「もっと俺の事でいっぱいにしたい。」
「私!もう颯太君の事でいっぱいだよ。」
「今日、一緒に学校行けないだけで」
「ものすごく気分が沈んで寂しくて」
「だけど颯太君からLINEや電話来るだけ」
「で心臓が破裂するくらい舞い上がって」
「しまったり情緒不安定みたいな事」
「になるの。」
「颯太君が大好き…。」
「俺も全く同じ気持ちだから」
「雫安心してね。」
「俺は雫しか欲しくない。」
「雫だけ愛おしい。」
「今私、すごく幸せ…。」
「また颯太君がお手伝いで忙しい時でも」
「この言葉を思い出して乗り切れるよ。」
「あああ!」
「今すぐにでも雫を抱きしめたい。」
「明日、いっぱいギュッてして欲しい。」
「それは言われなくてもするよ。」
「明日が楽しみ!」
「ああ、そうだな!」
「明日絶対遅刻しないように今日は」
「もうそろそろ寝るとするかな。」
「うん、颯太君ものすごく疲れてると」
「思うから早く寝て体調整えないとね。」
「任せとけw」
「それじゃ雫、また明日な。」
「いつもの時間に迎えに行くよ。」
「うん、待ってるね。」
「気をつけて来てね。」
「分かった。」
「それじゃ、おやすみ雫。」
「おやすみなさい颯太君。」
颯太君との電話が終わった後、私の頭中は
ふわふわとしている。
なんだろ…この気持ち…今までにない
何か私の中で変化しているような
不思議な気持ち。
好きすぎてもしかしたら麻痺しちゃった
のかもしれない。
とりあえず私も明日の為に早く寝てないと。
こうして私は早めにベッドに入りすぐに
深い深海の奥まである眠りについた。
第10章 新しいクラス
END


