「ねぇ……私……」
「ごめん俺、すげぇ大好きな彼女」
「いるからそう言う気持ちには」
「応えられない。」
「まだ私何も言ってないのにw」
「でも颯太君、鋭いわね。」
「私の初恋終わっちゃったwなんてw」
「だけど好きなままは勝手にさせてね。」
「それはそれでしんどくないのか?」
「俺は雫しか見てないから」
「無理だよ待ってても。」
「相当その雫さんて方が大好きなのね。」
「羨ましい関係ね。」
「颯太君、お友達なら良いでしょ?」
「それにこれからお父さん達の会社の」
「事もあるし。」
「友達なら大丈夫。」
「ありがとう。」
「じゃ、早速連絡先交換しよう。」
「はいこれ。」
「俺の番号とLINEID。」
「ありがとう。」
こんなやり取りをしていると親父と
徳井社長の話しながらリビングに向かって
くる声が聞こえた。
「華お待たせ。」
「長居してしまうのも悪いから」
「そろそろ帰ろう。」
「うんそうね。」
「お父さん帰りにアイス食べて帰りたい。」
「それじゃ、母さんのも買って帰るか。」
「吉川さん今日は色々とありがとう。」
「また、あの話しについては連絡するよ。」
「ああ、今後ともよろし頼むよ。」
「華さんも今後とも颯太をよろしく」
「お願いします。」
「私の方こそよろしくお願いします。」
「それじゃ颯太君またね。」
「うん、また。」
徳井家族が帰った後、家の中が一気に
静まりかえる。
そして、俺が部屋に戻ると同じように
親父は何も言わず各自部屋に戻った。
部屋に戻った俺は残りの仕事を終わらせ
スマホを開いて雫に電話をしたのは
PM20時だった。
颯太side END
私は一眠りして夜ご飯食べ終わって
今は夜の8時、私は近藤君に教えてもらった
小説アプリで本を読んでいる。
父と娘の体が入れ替わるコメディ系
物語……すごく面白い。
もし、自分がお父さんと入れ替わったらと
想像する。
お父さんのようにちゃんと振舞って
仕事できるのかななんて想像しちゃった。
そんな時突然スマホの画面が変わり
電話が鳴る。
颯太君だ!画面に表示される文字だけで
こんなにも胸の高まり、嬉しい気持ちが
体いっぱい入ってくる。
「も…もしもし!」
「雫こんばんわ。」
「颯太君こんばんわ!」
「お仕事のお手伝いはもう大丈夫なの?」
「うんもう終わったから電話した。」
「LINE既読無視な形になってごめんな。」
「ううん大丈夫だよ。」
「ちょっと寂しくなったけど」
「お手伝い忙しいから仕方がないよ。」
「ありがとう……雫はマジで天使。」
「てっ!天使!?」
「天使なんかじゃないよ。」
「なぁ、雫……」
「ん?どしたの?」
「好きだ…大好きだ…死ぬほど好き。」
「颯太君///?」
「そんなに言われたらめちゃくちゃ」
「照れるし体が熱くなっちゃう。」
「私も颯太君が大好き……。」
「死ぬほど大好き。」
「うん、ちゃんと気持ち伝わるよ。」
「元気でたわ!」
「ところで今日雫も色々あったね。」
「そうなんだよね。」
私は今日の出来事を包み隠さず話した。
颯太君は私の話しが終わるまでずっと
優しい表情できっと、聞いてくれている
んだなぁ。
「雫と同じクラスになれなかったのが」
「ものすごく残念だし、正直圭介と」
「雫が同じクラスってのがモヤモヤする。」
「だけど俺、2人とも大事だからさ」
「友達が1人も1人ぼっちのクラスに」
「ならなくて良かったってホッと」
「してるし、クラスが違っても」
「雫に会いに行けばいいだけだしな!」
「颯太君は本当優しいね。」
「そんな颯太君が1番好き。」
「早く明日にならないかな。」
「早く颯太君と学校行きたい。」
「俺も同じだよ。」
「うん。」
「あっ、颯太君も今日の事話してよ。」


