「雫良かったね。」
「近藤君と一緒のクラスで。」
「ちょっと私、心配だったの。」
「もし、雫が1人になってしまったらって。」
「だけど近藤君が居ると安心だわ。」
「うん。」
「だけど近藤君に迷惑かけないように」
「しなきゃね。」
「雫…1人で何とかしようとか」
「思ったらダメだからね?」
「クラスは違うけどみんな味方だから」
「万が一クラスで嫌な事あったら」
「いつでも呼んでね!」
「私達が助ける!」
「ありがとう美桜!」
「私ね寂しいけど、前みたいに憂鬱な」
「気持ちにはなってないよ?」
「前の私じゃ考えられないかもだけど」
「新しいクラスでも馴染んでいける」
「ように頑張りたいって前向きに」
「なってるんだ。」
「雫…本当に変わったね。」
「私、良い方向に雫が変わっていくの」
「見ててすごく安心したよ。」
「自慢の親友だよ。」
「えへへ///」
「なんだか照れちゃうw」
「可愛いのぉ雫。」
「あっ待って雫!早くクラス行かないと!」
「わっ!話しが盛り上がりすぎて時間」
「見てなかった!急ごう美桜。」
私と美桜は急いで2年のあるクラスへ
走って行った。
遂に今日から新しいクラスでの学校
生活が始まるんだ…。
近藤君と一緒…2月のバレンタインに
近藤君からの告白の後、至って変わらず
普通に日々を送っていた。
だけど2つだけ変わった事がある。
1つ目は少しだけ近藤君がみんな居る前で
も至近距離をとるようになった事。
2つ目は私の事を名前で呼ぶようになった
事。
後は普段と変わらない。
「それじゃ雫、私行くね。」
「うん。」
「また後でね美桜。」
美桜を見送った後、私も急いで自分のクラス
5組へ小走りで向かった。
クラスに到着すると黒板に席順が
書かれていた。
その席順は出席番号順になっていると
確信した。
私の名前を探すと木梨と書かれていた場所
は教室の1番奥の窓際、前から3番目。
その後ろ4番目は近藤君になっていた。
き行私しかいなかったのか。
私は既に集まっている生徒達の話し声と
一緒に自分の席へと向かった。
近藤君もう着いてたんだ。
「雫、おはよう。」
「近藤君おはよう。」
「初めて同じクラスになれた。」
「うん。」
「なんか新鮮だねw」
そう私が言葉を近藤君にかけた時、
同じクラスの女子生徒4人に話しかけられた。
「木梨さん!木梨さん!」
「はい!」
「私達と友達なろうよ!」
「私、井上まゆ。」
「うち、山田佳奈」
「私は、鈴木愛理」
「私はね、橋本萌」
「私は木梨雫です。」
「よろしくお願いします!」
「木梨さんw」
「私達は木梨さんの名前知ってるよ。」
「えっ!?」
「だって有名だよ!」
「有名!?」
「そうやねん木梨さんめっちゃ有名やで!」
「なっ…なんで有名なの?」
「だって1年の時超絶地味子ちゃんが」
「まさかの美少女で、し・か・も!」
「あの、星蘭高校1番のイケメン王子」
「吉川颯太君が彼氏なんでしょ?」
「あっ、う…うん。」
「まさにシンデレラじゃん!」
「シンデレラ!?」
「そう!それにめちゃくちゃ良い子って」
「うちの友達が言ってたの。」
「私達ね、木梨さんと友達になれたら」
「楽しいだろうなぁってずっと」
「1年の夏頃から思ってて声かけたかった」
「けど木梨さんの周りにはオーラが」
「凄い人達がいたからなかなかっね?」
「声かけづらかったんだ。」
「そうだったんだ。」
「ねぇ、でも俺今いるけど?」
後ろから近藤君がそう言いながら話しに
入ってきた。


